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2017/12/17

「エネマネハウス2017」にて【優秀賞】および【チャレンジ賞】を受賞

2月2日、2017年12月2~17日に開催された、学生が考える次世代のゼロ・エネルギーハウス建築コンペティション「エネマネハウス2017」の成果報告会が行われ、芝浦工業大学を含む6大学が参加しました。芝浦工業大学と早稲田大学の合同チームは、最終プレゼンや審査員の採点、実証実験の結果、12月17日の講評会・表彰式にて【優秀賞】および【チャレンジ賞】を受賞しました。

芝浦工業大学は3回連続の出場となり、既存の構造体を残しつつ高断熱壁の配置や設備の導入・運用に一工夫加えることで、ゼロエネルギーを達成し、今後も長く住み継げる住宅を提案しています。今回、鉄骨造の工業化住宅の改修という難題に取り組んだ点を評価され、惜しくも最優秀賞は逃したものの優秀賞とともにチャレンジ賞の受賞となりました。

成果報告会における講評
今後の課題にいち早く取り組み、実証したチームであり、わたしたちが考えている「これからのスマートハウス」の提案だったと思います。
他大学と比べても技術的に最先端であり、10年後の住宅予想のように感じました。今後、この提案を活用する住宅も増えてくるでしょう。
(東京工業大学特命教授 柏木孝夫委員)

審査委員長総括
エネマネハウスの最大の特徴は、学生自ら考え設計し、ものをつくることだと考えます。最近では学生がものづくりへ関わる機会が減っている中、貴重な経験ができたのではないでしょうか。エネマネハウスは単に省エネ住宅の実証だけではなく、住宅業界の未来をつくる産業だと考えます。短期的な成果ではなく、世界につながる長期的な成果を出して欲しいです。エネマネハウスを経て得たものを元に、日本のさらなる発展に貢献することを期待します。
(一般財団法人建築環境・省エネルギー機構理事長 村上周三氏)

チームが考える今後の展望

エネマネハウスは未来の住宅提案のための壮大な実験だと考えています。
今回の提案は、躯体は既存部分を一部改変・補強しながら活用し、新設部を増築する改修としました。工業化住宅はメーカー独自の手法でそれぞれ発展しており、構造体に手を加えることは、各々の会社でないと難しいのが現状です。今回は設計・施工期間に悩まされましたが、この実験住宅の建設を通して得た課題を、工業化住宅 既存改修型ZEH実現に向けた足かかりとして活用していただけたらと思っています。

エネマネハウスでは、計画から施工まで、多くの人の力を借りつつも、学生が主体となってプロジェクトを進めてきました。学生のうちには経験できない実際の建物を建てる過程に主体的に参加できたことは貴重な経験となり、今後の糧となると思っています。
(建設工学専攻修士2年 山品太輝さん)