志手研究室

2024/09/25

【表彰】村上創君が日本建築学会 第39回建築生産シンポジウムにて若手優秀発表賞を受賞しました

2024年7月25日・26日に建築会館で行われた、第39回建築生産シンポジウムにおいて、修士2年の村上創君が若手優秀発表賞を受賞しました。

【受賞者】村上創(修士課程)
【指導教員】志手一哉教授(建築学科)
【学会名】日本建築学会 第39回建築生産シンポジウム
【賞名】若手優秀発表者
【発表題目】「GitHubを活用したBIMデータマネジメントに関する基礎的研究」

【研究目的】
本研究では、BIMのジオメトリ情報と属性情報を分離し、属性情報だけをGitHubで管理することで、
・従来のバージョン管理手法に比べてよりスマートなデータ管理ができること
・人による可読性を担保したテキストベースのデータ形式での管理ができること
という2つの仮説を立て、これを検証するためにRevitアドインを開発し、検証を行った。

【研究内容】
本研究では、BIMデータを管理するにあたり、属性情報をテキスト形式でGitHub上にて管理するシステムの開発を行った。BIMデータは通常、ジオメトリ情報と属性情報を含んでいるが、両者を分離し、属性情報のみをGitHubで管理することで、従来の管理手法(AutodeskConstructionCloudなど)と比較して、軽量で柔軟なバージョン管理を行えることを提案した。具体的には、Revitの属性情報をCSV形式で書き出して、これをGitHubにPushし、GitHub上で管理しているデータをPullした際には、現在のRevitデータと比較して変更点を修正する仕組みを開発した。これにより、GitHubのみで属性情報の管理が完結するため、Revitを介さずに属性情報へアクセスすることができるようになり、BIMデータ利活用のハードルが下がるものと考える。

【今後の展望】
・Revit内でデータ変更履歴をより把握しやすいような機能の追加
・複数人で開発した仕組みの検証
・国交省の標準化タスクフォースでの利活用についての考察