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2018/07/23

木造建築と森林環境の未来を考える「Glocal Timber Studies 第一回 木村司 / 山代悟」

芝浦工業大学建築学部・HEAD研究会国際化TF共同企画
「木の国際化 Glocal Timber Studies」

建築界では戸建て住宅などにとどまらない中高層建築の木造化・木質化は、研究開発、設計、施工、ファイナンスなど様々な面から取り組みが始められて、世界的にもっとも注目されている分野となっています。製材、集成材などに加えてLVLやCLTといった厚板パネルも大きな注目を集めています。
その木材をめぐっては国産材の利用推進といった議論の一方、莫大な量の木材が世界的に取引されています。購買力の低下に伴い、日本に木材が輸入しにくくなっている状況も生まれている一方、日本から海外へ木材を輸出する動きも活発です。
狭義の木造建築設計にとどまらず、木材の生産から利用の場までを広く見晴らす視野をもちながら建築を通じて木材の利用促進を図っていくことが重要ですが、前述のように状況は複雑です。一方で木材と建築の世界は大きくは建築と林業という分断があり、素材や構法ごとに分かれた業界団体ごとの議論に止まりがちで、全体を見晴らしながら議論をできる場はほとんどありません。
このような状況のなか、一般社団法人HEAD研究会(松永安光 理事長、松村秀一 副理事長)国際化TFでは「木の国際化」と称した議論を2016年より行ってきました。議論には林材ジャーナリスト、製材会社経営、産直住宅をてがける地域建設会社、構法研究者、環境保護団体、林産地のまちづくり会社そして建築家など、多様かつリベラルな議論のできるメンバーが集まっています。
本年度、芝浦工業大学とHEAD研究会国際化TFが「木の国際化 Glocal Timber Studies」をテーマに、共同で連続シンポジウムを開催し、学内だけでなく、広くその議論を公開し、社会に貢献することを提案致します。議論の成果はパンフレットとして公開配布したいと考えます。

■主催:芝浦工業大学建築学部 共催:一般社団法人HEAD研究会国際化TF