志手研究室

2023/03/09

マレーシアワークショップ2023 March in UTARを実施しました

2023年2月27日~3月9日の11日間、マレーシアのUniversiti Tunku Abdul Rahman(UTAR)のFaculty of Engineering and Green Technology’s (FEGT) Department of Construction Managementと、芝浦工業大学の志手研究室&蟹澤研究室が合同で、International Workshop for Building Engineers(建築生産系国際ワークショップ)を実施しました。2016年に始まったこのワークショップも7回目となります。

コロナ禍により、2018年10月の第4回開催から4年振りにマレーシアペラ州にあるUTARのKamparキャンパスを訪れました。今回のモデリングのターゲットは、キャンパス内にあるグランドホール「Dewan Tun Dr Ling Liong Sik」です。UTARとSITの学生が4グループに分かれ、現地実測の後、BIM360でコラボレーションをしながら実働約4日でモデリングを行いました。
SITから16名、UTARから21名の学生が参加し、両校の関係がより一層深まりました。

今回の注目イベントのひとつは、元UTARの教員であり、このワークショップ創設に導いてくださり、常にこのワークショップを支えてくださっている三根直人先生の特別講義でした。「Comparison of Malaysia and Japan -Construction, University, Life-」と題された約2時間にわたる講義は、「Comparison of Malaysia and Japan」のパートで建築の歴史、ゼネコンの成り立ち、構工法、安全に対する考え方などにおける日本とマレーシアの違いを丁寧に解説いただき、学生たちが互いの建築産業を学びました。後半の「University, Life」のパートにおける学生への愛に満ち溢れたお話は両校の参加学生の心に沁みる内容でした。最後のページにあった「Probably, this is my last lecture in my life.」の言葉に、すべての聴講者が涙と感謝の拍手でした。

エクスカーションの建物見学は、ペラ州のシティアワン(Sitiawan)、マレーシア南西岸のマラッカ(Melaka)を訪れました。