在校生の活動

グローバルPBL
提携先の外国の大学と共同で、国外/国内において、PBL(Project/Problem-based Learning)を実施すること

インドネシア

バンドン工科大学
Institut Teknologi Bandung

[Foreign countries]

バンドン郊外の広大な茶農園を営むチソカ村を対象に、地元の人々のためのTea House、発電施設、共同トイレ、ゲートの建設を行った。前半1週間はバンドン工科大学において、講義やワークショップを通して環境に適応する空間の設計を、後半1週間は現地に滞在し、専門家の指導のもとインドネシアの学生と共同してローカルな材料を用いたサスティナブル建築を実現した。

中華人民共和国

黄山学院
Huangshan College

[Foreign countries]

黄山学院は安徽省黄山市内にキャンパスがある。大学の周辺にはUNESCOの世界遺産に指定されている西逓、宏村など、千年の歴史を有する集落や、徽州文化に根付く古民居が数多く残り、徽州文化はチベット、敦煌とならぶ中国三大地方文化の一つとして評価されている。それらを日中の学生が訪問調査し、今後の保存活用の方法について検討を行っている。古村落、伝統的建築の保存活用に関する現地実習として、2017年度は盧村、屏山村、秀里村、旌德県江村、朱旺村、婺源県暁起村、江湾村、績溪県龍川を訪問調査し、今後の保存の方向について議論を行った。

マレーシア

トゥンク・アブドゥル・ラーマン大学
Tunku Abdul Rahman University

[Exchange program]

双方の学生で混合チームを編成し、現地の伝統的な住宅や店舗を実測し、構造模型やBIMで再現する。UTARのキャンパスがあるペラ州イポー市カンパ―は、過去に鈴鉱山で栄えた町で、古い街並みや住宅が多く残っており、それらの建築が実測の対象となる。第1回の実測対象とした建物はもともとこの地に居住しておられるマレー系の方がセルフビルドで建設した高床式住宅で、その住宅を実測して木軸模型やBIMモデルを作成した。UTARの参加学生は1年生が中心であったため、実測や模型作成、BIMモデリングの方法は当学の学生がUTARの学生にマンツーマンで教え、現地の住宅に関する知識をUTARの学生から当学の学生が学ぶ体制とした。

ラオス人民民主共和国

ラオス国立大学
National University Of Laos

[Exchange program]

ラオスの首都ヴィエンチャンにおいて、メコン川の後背地にあり、名刹寺院や古民家が多く立ち並ぶ歴史的保存地区をgPBLの対象地とした。ヴィエンチャンは、ランサーン王国時代の数世紀前から続く伝統的な街並みが多く残る一方で、近年の急激な外国への門戸開放やグローバル化により、居住環境が激変している。伝統的民家が比較的よく残り、旧来の街並みも整備されてきた対象地では、ゲストハウスや飲食店などの観光施設が無秩序に拡大し、地域住民の日々の生活にも大きな影響を及ぼしている。このgPBLでは、双方の建築系学科に学ぶ学生たちが混成チームをつくり、観光化やグローバル化による居住環境へのインパクトをデザインサーヴェイで明らかにし、それを建築学的に解決しうる提案をおこなった。

ロシア

モスクワ建築大学
Moscow Architecture Institute

[Exchange program]

日本人+ロシア人のグループを5つ作り、グループ設計を行った。1ヶ月間のワークショップにおける共同設計では、互いの主張をなおかつ英語で行うことは一層骨が折れるが、その分完成した時の達成感は大きい。またロシアには、ロシアアヴァンギャルド、構成主義、アールヌーヴォーなど、建築・芸術の世界史的にも重要な役割を果たした動きが歴史として存在し、そういった影響を残す建築物も数多く残っている。そのため、それらの建築を直に体感できることは、学生にとって非常に有意義である。

イタリア

ラクイラ大学
L’Aquila University

[Exchange program]

2017年のこの授業は、1ヶ月、日本人、イタリア人、ポルトガル人学生が参加した。テーマは1915年の地震で大きな被害を受け、再興された格子状の区画に、ボランティアのための建築を作り、町の再活性化を図るものである。ここでは5グループのうち、講評会で最高評価を受けた作品を取り上げる。この町にはBarracksと呼ばれる質素な建築が並んでいる。この作品はそれと全く異質の傾斜した楕円形状を提案し、一方で人の動きをうまく制御した機能性を見せている。

フランス、韓国

パリベルヴィル建築大学
Superiere d’Architecture de Paris-Belleville

漢陽大学
Hanyang University

[Triangle program]

フランス・パリベルヴィル建築大学+韓国・漢陽大学+芝浦工業大学の参加学生で混成チームを編成し、ワークショップを行った。相互理解を深めるとともに、国際的視野にたった建築設計の方法を習得し、英語によるプレゼンテーション能力向上を図る。
テーマは近代建築遺産の改修と増築で、対象建物は坂倉準三によるInstitut Français duJapon-Tokyoで、敷地調査の後、敷地・プログラムの分析をし、プロジェクトを各グループで進めていく。パリベルヴィル建築大学・漢陽大学・本学の教員の指導によってプロジェクトをまとめていく。最終的に各グループによるプレゼンテーションが英語で行われ、Institut Français 館長、外部の方々と3大学の指導教員で講評した。留学生を中心に京都の歴史的建築・庭園等を視察し、日本文化を理解する機会もある。

フランス

ボルドー建築大学
ENSAP Bordeaux

[Foreign countries]

近年の中高層の木質建築への関心の高まりは、世界的な建築ムーブメントであり、フランスの木質建築推進の中心であるボルドーで、第1回WOODRISE国際会議が開催された。これを機に、ボルドー建築大学との協力で、WOODRISE ACADEMYを開催して、国際会議の開会式会場となる州庁舎の前庭に、木質パビリオンを建設して期間中に展示するのが2017年のワークショップの目的であった。パビリオンは、日仏の学生27名で6日間をかけて建設し、国際会議のオープニングを飾った。

台湾

実践大学
Shih Chien University

[Exchange program]

実践大学+本学から参加した学生で混成グループをつくってワークショップを行った。実践大学はJr-Gang CHI 先生が担当でテーマは「ハート村構想」。もともと19世紀には日本軍の医療施設で、台北近郊にある治療のための希な温泉施設であった。その後台湾軍の施設に変わり、最後は住居として使われていたが、しばらく使われず廃墟と化していた。最近政府が保存を決め、新たな都市再生の一部となっている。今回のワークショップはこの機会を利用して、記憶の層を明らかにし、この場所の将来を再考することを目的としている。敷地調査を行うほか、台湾における日本建築・歴史を理解しつつ、敷地において提案を行った。
Student Activity

エネマネハウス2017

2017.11.23 ─12.16

大阪市うめきたサザンパーク(うめきた2期B区域)

エネマネハウスは、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の推進による多様な「価値」創出、課題解決を具現化する「住まい」の提案、革新的アイデアを生むプラットフォームとしての「産学官連携」を目指して世界の課題解決に貢献する「日本のエネマネ技術」を標榜した産学連携によるコンペティションである。2014、2015年に引き続き、今大会で3回目の参加で、今回は早稲田大学・芝浦工業大学の合同チームとして採択され「この郊外の片隅にーわたしと家の約80年のものがたりー」と題したモデルハウスを建設し、実証・測定を経て「優秀賞」および「チャレンジ賞」を受賞した。本提案では、1970年台の鉄骨造工業化住宅の躯体を活かしながら、木材集成板(WOOD.ALC)を利用してZEH化改修する計画で、現代の多様なライフスタイルに対応できる自由な断熱改修を提案した。

月島長屋学校

2017.04.01─2018.03.31

東京都中央区月島

月島長屋学校は、東京都中央区月島の古い長屋をコンバージョンした建物の1階にある、大学と地域が連携して運営するまちづくり拠点である。芝浦工業大学が文科省の「地(知)の拠点整備事業」に採択されたことを受けて開設し、2014年から教員と学生が集まってゼミナールや研究活動を開始したが、その後地域住民が集まるようになり、大学と地域が協働する場となっている。活動は様々であり、フリートークや研究プロジェクト、英語学習会、イベント、国内外からの視察受入・交流などが行われている。2017年度は、長屋学校の活動を情報発信しつつ、新たな地域住民メンバーを増やそうという「オープン長屋」イベントや、若い世代にまちづくりへの関心をもってもらうための「こどもみちおえかき」イベント、海外の大学からの視察受入・交流などの活動を行った。

軍艦島の建造物の保存のための調査・実験

2015.09─

長崎県端島(軍艦島)

2015年に世界文化遺産の構成要素の1つとして登録された長崎県端島(軍艦島)の建造物は、最も古いものでは建築後100年以上を経過し、その厳しい自然環境から著しい劣化、建物の部分的な崩壊を生じている。軍艦島の建造物の保存・修復のための検討として、建築学科椛山研究室(構造分野)・濱崎研究室(材料分野)の教員・学生が現地での調査・実験を行っている。歴史的建造物の保存・修復では、一般的な耐震補強や劣化部の補修技術だけではなく、著しい劣化状況の考慮、外観の保持や可逆性の確保なども求められる。構造分野の検討では、劣化した部材の構造性能の評価手法を検討し、現状の耐震性能の評価と補強方法の提案を行っている。材料分野の検討では、外観変化を低減させた補修工法の開発とその長期的な性状の評価を行っている。

みその都市デザインスタジオ

2017. 3─5月提案/8─10月試作

さいたま市浦和美園

都市デザイン研究室(前田英寿教授)は2016年度から埼玉スタジアムのあるさいたま市浦和美園のまちづくりに参加、地元組織アーバンデザインセンターみその(UDCMi)に出題してもらう地域志向PBL「みその都市デザインスタジオ」を行っている。2017年度の課題は「仮設的・暫定的空間利用から紐解く次世代の新市街地デザイン」。構造デザイン研究室(横山太郎特任准教授)と合同で土地区画整理事業区域の開発待機地4カ所に木造の仮設建築を提案(3-5月)、そのうち傘状の竹製街具を地元関係者と協力して試作した。

芝浦アーバンデザイン・スクール

2017.11─2018.01

東京都港区芝浦

本学は2013年度より文部科学省「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」に採択され、「ものづくり・まちづくりを通した人材育成推進事業」を実施している。その中でデザイン工学科建築・空間デザイン領域は「芝浦アーバンデザイン・スクール」として建築都市デザインの教育・研究・社会貢献を進めている。3年後期プロジェクト演習8では芝浦キャンパスのある東京都港区芝浦に実在する建築物を題材に保全活用計画(コンバージョン)を課題にしている。今年度は2016年度に引き続き、運河沿い築約40年の鉄筋コンクリート造7階建てビルを取り上げた。ビルの管理会社に協力を仰ぎ、留学生4名(タイ、フランス、ロシア)を含む学生45名が履修した。
国内Work Shop

益城町テクノ仮設団地の環境改善プロジェクト(熊本県立大学との協同)

2017.08.20─24

熊本県益城町テクノ仮設団地

熊本地震から1年以上が過ぎても、未だ仮設住宅で暮らす方々は将来的な不安を抱えながらの生活を送っており、継続的にサポートが必要となっている。今回、KASEI(九州建築学生仮設住宅環境改善)の協力のもと、仮設団地での生活環境を改善し、より良く送れるよう、住民の思いを聞きながら考えて、外構や家具等の4つの提案をした。事前に東京でスタディしていたものの、実際に仮設団地を目の当たりにし、また住民の自治会や子供たちの話を聞き、使える材料・機材を把握してKASEIの学生と話し合うにつれ、様々な提案が盛り込まれていった。5日目の最終日は、製作した家具や看板、子供の遊び場マウンド、スロープなど、住民の皆さんにお披露目、プレゼントし、お年寄りも子供も共有できる、温かみのある楽しい提案に喜んでもらえた。

南房総の「入口」富浦を二地域居住の先進地域に

2018.03.01─06

千葉県南房総市富浦

二地域居住とは移住と観光との中間であり、仕事や暮らし、コミュニティとの関わりをふたつの場所で行うライフスタイルである。南房総と首都圏を結ぶニ地域居住をテーマにし、富浦地区を二地域居住の入口とみたてて4グループに分かれた学生たちが住民へのインタビューや資料調査などを行いながら地域の魅力や課題点などを発見し、提案をまとめていった。漁港や空き家となっている住戸や、駅前商店街など既存の建物を利用して地域の拠点となるような施設の提案や、使われていない釣り船を利用したシェアシップなどの提案がされた。発表会には学生と教員に加えて、南房総市役所職員らも参加し、学生らの提案を元に富浦地区や南房総市の未来について議論を重ねた。