見学 小柏研究室

2024/05/08

犬山城(愛知県犬山市大字犬山・天守/国宝・城跡/ 史跡)見学

文責:岩崎佑亮(修士1年)

 

建立:慶長6年(1296年)

構造形式:三重四階、地下二階付、本瓦葺、南面及び西面附櫓、各一重、本瓦葺1棟

 

 

 犬山城は、織田広近によって文明元年(1469)に定められた木下城が始めである。その後、天文四年(1535)に織田信康は城を現在の城山の南西にある三光寺山に移し、関ヶ原の戦ののち慶長六年になって、清州城主徳川忠吉の老臣小笠原吉次によって現在の地に城が築かれることになった。

 犬山城は「後堅固の城」であり、城下町と一体になった「総構え」の様式をとる。石垣は近代以降改変された箇所も少なくないが,本丸や樅の丸などに良好に遺存している。

 城の入り口は正面の石垣南面にあり、石垣内の狭い地下二、地下一階を経て一階に出る。一階は台形で、周囲に幅二間の入側をめぐらし、その内部を上段の間を主室とする四室に分けている。上段の間は畳敷で、押板床・違棚・帳台構を備える書院造の座敷である。1階部分と2階部分は築城当時の建造物が残っているとされており、およそ500年前の建築を観覧できた。

 

 

 

参考文献

文化遺産データベース https://bunka.nii.ac.jp/db/heritages/detail/200169(2024.5.07閲覧)