見学 小柏研究室

2024/04/28

円鏡寺楼門(岐阜県本巣郡北方町・国指定重要文化財)見学

文責:新村恵太(修士1年)

 

建立:永仁4年(1296年)

構造形式:三間一戸、入母屋造、檜皮葺

 

 

 現存する楼門の中で、奈良の般若寺楼門に次ぐ二番目に古い楼門である。丸柱の上端には禅宗様の特徴である粽をつけ、その上に組物を設ける。初層の組物は尾垂木なしの通肘木の三手先、二層目の組物は尾垂木をつけた通肘木の三手先で大仏様の組物であった。また二層目の柱は内法長押で固めており、平行垂木や組高欄など和様の特徴を持つものであった。

和様、大仏様、禅宗様の三つの要素を取り入れた、折衷用の楼門であることを、目で見て確認することが出来た。

 

 

参考文献

文化遺産データベース https://bunka.nii.ac.jp/db/heritages/detail/146291(2024.4.23閲覧)