見学 小柏研究室

2026/04/05

旧宮崎葡萄酒醸造所施設(宮光園)(山梨県甲州市勝沼町・県指定文化財(平成9年))見学

文責:吉川駿平(修士1年)

 

概要

建立:明治時代

構造形式: 木造2階建て、寄棟造り

所在:山梨県甲州市勝沼町下岩崎1741

 

宮光園は宮崎光太郎が創業した宮崎葡萄酒醸造所と観光葡萄園の総称である。明治10年(1877)祝村下岩崎(現甲州市勝沼町下岩崎)に設立されたわが国初の民間ワイン醸造会社である大日本山梨葡萄酒会社が明治19年(1886)に解散した後、醸造器具等一切を引き継いで、フランスでワイン造りをした土屋龍憲とともに操業を開始した。

 

 

 

所見

和洋折衷の木造建築である。1階が土間、ザシキの構成で2階は展示施設として利活用されていた。レンガ造の醸造所や石造りの貯蔵庫など当時の技術を取り入れた遺構が特徴的であった。主屋妻面の壁にはかつて併設していた鉄骨造の蔵の屋根面でき、撤去された痕跡と歴史が確認できる。また、2階に上がる階段の壁面には垂木懸けが確認できたことから増築のものであると分かる。かつて使われていた階段は「がらり戸」の形式で、スライドして開ける天井で1階と2階をふさいでいる。この形式は山梨県で見られる特徴であるとされる。

 

 

 

 

参考文献

宮光園HP  https://www.city.koshu.yamanashi.jp/map/info/2021011400281/ 閲覧日2026/3/12