プロジェクトデザイン研究室

2023/11/18

テクノプラザⅣの什器制作

 芝浦工業大学内にある最先端の機器を利用できる共通機器・モノづくりセンターの一つであるテクノプラザⅣに設置されるパーテーションと棚の制作を学生で行いました。初めて工具を使用する学生も多く、試行錯誤を行いながら自分たちの手で家具を作り上げました。

 左の写真は、電動器具を使用しながら家具を組み立てている様子です。試作品を製作している段階では、ズレが大きいことや接合部の弱さについて知ることが出来ました。それにより、どこを改善するのかや制作過程の見直しに繋がりました。

 今回製作した収納棚やパーティションは、将来テクノプラザⅣにCNC加工機のShopbotが設置されることを想定し、この機器でつくりだすことが可能な合板のパーツを使用した設計となっています。
パーツのモジュールやスケール感などはテクノプラザⅣの躯体に合わせ、それらを組み上げた時に生まれる余地の部分に、脚となる角材を必要な高さに応じて取り付けるという構成です。
パーツがその場で量産できたり、モジュールを変更できるようにすることで、今後のインテリア変更などにも柔軟に対応できる、可変性を持った家具ができました。

 1/1スケールでの制作は、ミリ単位のズレが制作物全体の大きなズレにつながることが多く、「制作の難しさ」について知ることのできる貴重な経験でした。それと同時に、自分たちで作り上げたものが実際に利用されているという嬉しさも感じることが出来ました。
今回は、角材と木板などをそのままの形で使用するシンプルな形の制作でしたが、今後はテクノプラザⅣに導入されている機器や今後導入される機器を使用し、より複雑な制作を行っていきたいです。

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