プロジェクトデザイン研究室
2024/10/15
2024年 大分県庁舎見学
今年度からのプロジェクト活動である近代庁舎建築の中大規模木造再設計の第2段階として、資料収集のために大分県庁舎の見学を行いました。
9/18~20にて大分に訪問し、19日の午前中に県庁施設整備課の方に、県庁舎の案内と解説をして頂きました。
大分県庁舎は1963年に竣工した庁舎で建築設計は安田臣氏であり、建設省時代に手がけた作品となっています。当時の建築学会賞も受賞しており、近代建築を代表する建築です。建築としては行政棟である高層棟1棟と議会棟、厚生棟の2棟の低層棟からなり、それぞれがエクスパンションジョイントで接合する形になっています。2度の大規模改修が行われており、近年の改修では免震装置の挿入が行われています。また、2021年には優れた近代建築を選定するDOCOMOMO Japanに日本におけるモダン・ムーブメントの建築264選に選定されています。
その他の特徴としては芸術家の流政之氏、朝倉響子氏、重森完途氏三名が協働し、彫刻や庭園を随所に織り交ぜることで、アートと建築との一体感が生まれています。
左の写真は議場です。普段なら一般に解放されていませんが、案内して頂きました。
庁舎の案内の他にも、今回の研究で必要となる大規模改修時に作成された建築図と構造図を頂きました。頂いた図面にて不足している部分を現地にて実測させて頂きました。