蟹澤研究室

2006/08/19

能舞台板塀(刻み編)

鋸(のこぎり)・鑿(のみ)・鉋(かんな)・槌(つち)などの大工道具、さらには丸のこ・角鑿盤などの電動工具なども使い、製材した木材を刻みます。大きなほぞ穴を開ける部分は先に角鑿盤で大雑把に穴を開けます。木材表面の欠損を防ぐために、木材の片側から穴を貫通させるのではなく、裏・表の両方から彫っていき、木材の中心辺りで貫通させます。


継ぎ手のような複雑な部分ではなく、切り落とすだけでよい部分は丸のこを使います。丸のこを使うことによって切断面をきれいに、そして作業が早く進みます。



継ぎ手部分や、細かい細工の必要な部分には、鑿、槌、鋸などを使い細工します。




一日ではすべての作業が終わらないので、次の日にすぐに作業を始められるように、作業の終わったもの・まだ終わっていないものをきれいに整理し、ビニールシートで包んで保管します。こうすることで、雨、露、汚れなどを防ぎます。