岡崎研究室
2025/03/18
Webinar/ 「ヘリテージエコシステム」に関する研究会
2025年3月18日に「ヘリテージエコシステム」に関する研究会を実施しました。
「ヘリテージ・エコシステム」に関する研究会
「富岡製糸場と絹産業遺産群」世界遺産登録10周年記念シンポジウムのその先へ
主催:一般社団日本イコモス国内委員会Nara+30特別委員会
日時:2025年3月18日(火)10: 00-12:30(前半) 13:30-15:00(後半)
開催場所:Zoom(発表者及び関係者のみ芝浦工業大学にて現地開催)
<開催趣旨>
「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録10周年を記念し、また、「オーセンティシティに関する奈良ドキュメント」採択 30 年を記念し、2025年1月10日から11日かけて国際シンポジウム「絹の歴史と⽂化を未来に紡ぐ ヘリテージ・エコシステムに向けて:遺産、地域、持続的発展」が群馬県及びその協力団体と日本イコモスの共催によって、群馬県高崎市で開催されました(⽂化庁補助事業)。このシンポジウムの成果として「ヘリテージ・エコシステムに関する群馬宣⾔」(以下、「群馬宣⾔」)が国内外の約80名の専門家によって採択されました。「群馬宣⾔」とシンポジウムの詳細は、https://www.heritage-ecosystem.com/ よりご覧ください。
この研究会は、シンポジウムを振り返りつつ、「群馬宣⾔」の背景と意義を確認し、主題としたヘリテージ・エコシステムというアプローチの可能性について、日本イコモス会員をはじめとする多くの⽂化遺産保護関係者と共有するために開催するものです。また、「群馬宣⾔」の趣旨を踏まえ、各地でヘリテージ・エコシステムの探求が行われることを期待して行うものです。是非、本研究会にご参加ください。また、闊達な意見交換となるよう、事前に 「群馬宣⾔」をご一読いただければ幸いです。
<当日プログラム>
10:00 開催趣旨説明とプログラムについて
10:05 河野俊行(九州大学名誉教授 国際イコモス名誉会長)
「Nara+20と「群馬宣⾔」:ヘリテージ・エコシステムとは何か」(仮)(20分)
10:25 下間久美子(國學院大學観光まちづくり学部 教授)
「 「群馬宣⾔」の背景とヘリテージ・エコシステムの必要性」(仮)(20分)
10:45 質疑応答(15分)
11:00 ヘリテージ・エコシステムを探求するための事例発表(4編)各15分
・宮﨑彩(東京大学教養学部附属教養教育高度化機構 特任准教授)
「ヘリテージ・エコシステムにおけるマルチレベル・アクターズ:メキシコ市歴史地区のケーススタディー」
・山田大樹(帝京大学⽂化財研究所 講師)
「⽂化的景観におけるヘリテージ・エコシステム:ベトナム・フエの天授陵域を例として」
・岡崎瑠美(芝浦大学建築学部 准教授)
「遠隔地⽂化遺産の可視化:エチオピア・ティグレ地方における建築遺産の事例」
・八並廉(九州大学法学部 准教授)
「ヘリテージ・エコシステムにおけるデジタル情報の役割」
12:00〜 質疑応答(12時半まで)
(12:30〜昼休憩)
13:30 座談会(司会:河野俊行 コメンテーター:苅谷勇雅・松浦利隆・下間久美子)
ヘリテージ・エコシステムをどう考えるか?保護の現場にどう活かせるか?今後の展開を考える。
15:00頃 終了