見学 小柏研究室
2026/04/05
飯縄神社(山梨県甲州市・市指定文化財)見学
文責:藏重直輝(学部4年)
飯縄神社(山梨県甲州市・市指定文化財)
概要
山梨県甲州市勝沼町綿塚946
建立年:慶安2年(1649) 市指定平成6年(1994)
本殿は、正面1間、側面1間、流造り、鉄板葺(旧檜皮葺)拝殿は、正面5間、側面3間、わら葺鉄板覆い
写真1 本殿
写真2 拝殿
飯縄神社は、社記によれば天空から落下した小石を御神体として、慶安2年(1649年)に創建されたと伝わる。本殿は、身舎妻側に彩色の跡が残る。手挟み、木鼻、懸魚などの彫刻は粗削りな面が見られるものの江戸初期の古様を残しており、向拝などに改修の跡は見受けられるが、社殿自体は社記に伝える慶安2年創建の建物の可能性が高いと考えられる。また拝殿は、神楽殿として正面や内部の柱を抜く改修が加えられているものの、木鼻などの絵様は本殿と近い建立時期である。
所見
拝殿の正面三間分は神楽殿として利用されており、正面は隅にしか柱がなく、内部の柱も飛ばされているため、構造的にかなりの無理が生じているように見受けられた。また、本殿は拝殿と接続している影響で、正面の意匠がほとんど確認できない状態であった。細部に目を向けると、懸魚の彫りの浅さなどから江戸時代初期の古様は確かに確認できる。しかし、各所の彩色は剥がれ落ちており、全体として維持管理が十分に行き届いていない印象を受けた。
写真3 社殿内部
参考文献
勝沼町教育委員会 飯縄神社本殿 看板