見学 小柏研究室
2025/02/23
金刀比羅宮 本宮本殿・中殿・拝殿(香川県仲多度郡・国指定重要文化財)
文責:金子 椋(学部4年)
本殿:木造、入母屋造、正面千鳥破風付、檜皮葺
中殿:木造、両下造、檜皮葺
拝殿:木造、入母屋造、正面及び背面千鳥破風付、両側面軒唐破風付、向拝付、正面軒唐破風付、檜皮葺
概要
香川県仲多度郡に位置し、階段を785段上ると金刀比羅宮の本殿はその姿を現す。明治10年上棟した本殿は、古くから「こんぴらさん」として親しまれおり、海の神様でもある大物主神をまつった全国の金刀比羅神社の総本山であり、令和6年(2024)に重要文化財として登録されている。建築的な特徴として、正面の拝殿は入母屋形式となっており、三面わたって唐破風が付き、権現造の形式を有している。また拝殿から本殿に向かうつれ、床や天井、軒高が高くなっており、格式が高くなっている。本殿に隣り合う神饌殿と直所も本殿についで格式が高く、御別宮につながる長大な南渡殿を繋ぐ配置は特徴的である。
所見
長い階段を上ったのち、拝殿における唐破風、千鳥破風の多用における権現造の形式はやはり迫力があった。本殿向かうにつれ、床・天井が高くなりそれに伴う中殿の軒のそり具合も特徴的であった。また、同じく重要文化財である御別宮に連絡する翼廊が非常に長く特徴な配置であると思った。たどり着くまでにかなりの距離を歩く必要があるが、多くの参拝客が訪れており、親しまれていることが分かった。
参考文献
・文化遺産オンライン「金刀比羅宮 本宮本殿・中殿・拝殿」https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/564638(閲覧日:2025/02/22)
・金刀比羅宮ホームページhttps://www.konpira.or.jp/index.htm?stageID=hp_about&language=JAPANESE(閲覧日:2025/02/22)