見学 小柏研究室

2025/02/23

道後温泉本館(愛媛県松山市・国指定重要文化財)

文責:新村恵太(修士1年)

 

〇南棟  

建立:大正14年(1924)

構造形式:東三階建と西二階建を二階東西廊下で繋ぐ、桟瓦及び銅板葺、北面東方又新殿・霊の湯棟に接続

〇玄関棟

建立:大正14年(1924)

構造形式:本瓦及び銅板葺、南面玄関附属、東面南棟に接続

〇神の湯本館

建立:明治30年(1897)

構造形式:三階建、桟瓦及び銅板葺、背面浴室突出

〇又新殿・霊の湯棟

建立:明治32年(1899)

構造形式:二階建、一部三階、銅板及び檜皮葺、西面神の湯本館に接続

 

 南棟、玄関棟、神の湯本館、又新殿・霊の湯棟の4棟で構成されており、それぞれを繋ぐために複雑な屋根がかけられている。

 

 

 

道後温泉本館には、日本で唯一の皇室専用の風呂場である又新殿を持ち、又新殿の玄関上には3つの破風が連なっている。内部には、皇室専用の休憩所である玉座の間や浴場である御湯殿などが設けられ、どの部屋も細部に格式の高さが表現されていた。

 一般の人が入れる神の湯は、壁面に陶板の絵画があり、浴槽には湯釜から湯口が設けられている。また、上部には天窓が設けられ、また白の壁面であることから、自然光が浴室全体に反射し明るい空間だった。

 

 

 

 

 

参考文献

文化遺産オンライン https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/202269 (2025.2.20閲覧)