見学 小柏研究室

2026/03/09

三重大学レーモンドホール(三重県津市・国登録有形文化財)見学

文責:新村恵太(修士2年)

 

設計:アントニー・レーモンド

建立:昭和26年(1951)

規模:桁行7間、梁間2間、木造、平屋建て、切妻造、鉄板葺

 

 

 レーモンドホールは、三重県立大学の図書館として、昭和26年にアントニー・レーモンドの設計によって建築された。昭和47年に三重県立大学が三重大学に統合されたことをきっかけに、現在地に解体移築された。移築後は、水産学部の食堂として利用されたが、平成2年に新校舎へ移転されて役割を終えた。

 その後、平成14年に「レーモンドホール」として登録有形文化財に登録され、平成25年に耐震改修を経て現在の活用に至る。

 

 平面は7間×2間で、北東と北西の1間×1間に水回りと控室を設け、それ以外は一室のオープンスペースとしている。オープンスペースの北面は腰高の窓、西・南面は掃き出し窓が連続しており、広大な空間をより開放的に演出している。

 構造は、軒桁を柱上に載せ、軒桁から化粧棟木に登り梁を架け、地棟木、屋根を架ける。柱から登り梁、登り梁から棟木には火打梁を架け、登り梁は外部まで伸び、深い軒を支える。各構造材は丸太材を用い、現しとしている。

 現存する貴重なレーモンドの木造建築であり、レーモンドの設計思想がよくあらわれた建築であった。

 

 

 

 

 

参考文献

・三重大学博学連携推進室『登録有形文化財 三重大学レーモンドホール』(国立大学法人三重大学,平成26年)