椛山研究室

2023/12/20

「軍艦島」に残存する建築物群の調査【2023】

「軍艦島」(正式名称「端島」)は、世界文化遺産の構成要素として注目されている。島に残存する建築物群は、文化的・歴史的に重要ながら、劣化で廃墟化が進行しており、維持保全のための対策が求められている。そこで、一般社団法人建築研究振興協会に「軍艦島建築物の劣化状態・構造耐力評価検討委員会」が設置され、委員会で組織した調査団が2023年10--11月に建築物群の一斉調査を行った。椛山研究室は調査団に加わり、10月29日~31日に軍艦島で現地調査に携わった。3号棟、65号棟、69号棟を主に担当し、構造部材の劣化状況を目視調査し、振動性状把握のために常時微動計測を実施した。

2023年の椛山研究室調査メンバー
(後ろに見える建物は69号棟、2023年10月31日撮影)

 
劣化が進みつつある1号棟(端島神社)
(2023年10月30日撮影)

 
劣化が進行し鉄筋が露出したRC柱
(65号棟-東棟の1階、2023年10月29日撮影)

 
劣化による損傷が特に激しい30号棟
(2023年10月30日撮影)