椛山研究室

2023/12/01

小型模型を利用した減衰性能の評価に関する研究

地震等が起こると建築物には揺れが生じ、地震が収まると揺れは次第に小さくなる。この現象が振動の「減衰」と呼ばれる。建築物の減衰性能が地震応答や振動性状に大きな影響を与えることは知られているが、減衰が生じるメカニズムについては未解明な点が多い。
そこで、減衰に関する基礎的な性状を把握するため、小型模型を試験体とした各種実験を実施した。アルミニウム製の柱4本を鋼製床版に固定した小型の試験体で、建築物を1質点1自由度に縮約したモデルである。アルミニウム材の材料試験、および、試験体の静的載荷実験、自由振動実験、強制振動実験を実施し、減衰のメカニズムを合理的に説明する方法の提案を目指している。

2023年の研究担当学生4名
(M2生1名+M1生1名+卒研生2名)

 
アルミニウム材の材料試験に参加したメンバー
(2023年7月17日に実施)

 
材料試験の様子
アルミニウム材試験片をアムスラー試験機で引張試験

 
アルミニウム材を柱とした小型試験体(左側)
 と 電動ジャッキを用いた載荷装置(右側)