椛山研究室

2022/11/02

「軍艦島」における劣化した建築物群の調査【2022】

世界文化遺産の構成要素である長崎市の「軍艦島」(俗称で、正式名称は「端島」)には、劣化により廃墟化が進む多数の建築物が残存する。これらの文化的・歴史的に価値の高い建築物群を維持・保全することを目指し、主要な建築物を対象として、現状の構造性能を把握する研究を展開している。そこで、2022年10月31日~11月2日の期間に、3号棟(幹部用集合住宅)、65号棟(鉱員用集合住宅)と69号棟(病院)を対象に、構造部材の劣化状況を目視調査し、振動性状を把握するため、常時微動計測を実施した。

2022年の調査メンバー9名
(後ろに見える建物は65号棟)

 
 
 
 
軍艦島の景観(連絡船の中から撮影)

 
 
 
 
劣化が進み倒壊の危険性が高い30号棟(RC造7階)

 
 
 
 
病院であった69号棟(RC造4階)と調査メンバー