プロジェクトデザイン研究室
2025/01/06
『NESTING羽咋』ボランティア
2024年11月16日・17日の二日間にわたり、VUILDの社員である沼田汐里さんが主催する、能登半島地震で液状化による全壊被害を受けた実家を自力再建するプロジェクト『NESTING羽咋』に参加しました。『NESTING羽咋』は、みんなでつくる「Co-Building」住宅キットを用いたセルフビルド工法を採用しており、被災者である建築主とボランティアが協力して住宅を再建するプロジェクトです。
大規模災害時には、技術者不足、行政支援の限界、被災地への関心の薄れといった課題が顕在化します。そのような状況の中で、『NESTING羽咋』では、被災者を中心に、知人・友人や県内外のボランティアが協力し、住宅再建に取り組まれています。
作業現場では、特定の技術者に依存せず、難易度の高い作業も含め、全員が声を掛け合い、教え合いながら進める姿勢が一貫して見られました。参加者全員が積極的に作業に関与し、個々のスキル向上や責任感の醸成が促進されています。
また、作業を通じたコミュニケーションによって、個々の成長とともにチーム全体の連携も深まっていく様子が印象的でした。さらに、適度に設けられた休憩や子どもたちの参加により、現場全体が和やかな雰囲気に包まれ、単なる作業場を超えた「居場所」として機能していることが感じられました。
活動の中で、参加者の方々にヒアリングさせていただき、被災地への理解や復興の在り方について、多角的な視点を得ることができました。