プロジェクトデザイン研究室

2025/10/12

KOYARTプロジェクト〜小屋とアートと地域の新鮮野菜に出会う〜

10月11.12日の2日間、横須賀美術館 海の広場にて開催されたKOYARTイベントに参加してきました!

KOYART(コヤート)プロジェクトとは
建築・デザインに関わる大学研究室等がゆるやかに連携し、地域の課題に取り組む事業です。現在は、野菜の販売小屋をモチーフとして、三浦半島を中心に販売小屋のユニークなデザインや、その新たな運用スタイルについて実験を重ねています。今回は、このKOYARTで制作された野菜の販売小屋を横須賀美術館海の広場に設置し、横須賀および三浦半島で作られた野菜を販売しました。アートの視点から生まれた新しいスタイルの野菜の販売小屋で、地域産の野菜を選び、購入することで、アートと農業と人々をつなぐ新しいコミュニケーションを創出し、これにより、観音崎エリアの活性化と地域交流の促進、および農業をはじめとする地域産業の一層の振興をめざします。

今回、私たちは、農家さん達が実際に作ることができ、木材がなるべく傷まずに使い続けられる什器を提案しました。

主要となる骨組みは、ホームセンターにも流通している家屋の屋根の下地に使われる垂木材を使用し、柱、梁にあたる箇所を部材同士で挟み込み、結束バンドで固定することで、井桁構造を再現しました。

未使用時や木材の利活用の可能性を考え、ビスなどの金物を使わずに部材を極力傷つけず、解体後にはただの角材に戻ることを可能としました。

当日は、みなさん興味津々でいらしてくれて、展示物の説明をしたり、野菜の献立を一緒に考えたり、美術館に来場する人以外にも地元住民の方々と交流することができました。

Koyartでは、普段あまり学生生活で話題にならない野菜について触れる機会を得られ、今回初めて知るような野菜もあり、学生だけでなく来場者や農家さんと野菜を話題に盛り上がることができました。

今までただ1人の消費者の立場だったが、koyartを通じて生産、販売、消費までそれぞれの立場を相互的に知ることができました。

得られた交流の一つ一つは小さなものかもしれませんが、これが一つのきっかけとなり、生産者と消費者、横須賀エリアの発展に繋がればよいと思います。

General