木匠塾とは

木匠塾を特集した雑誌があったので引用しました。

出発点は、大学の夏合宿だ。どの大学のどの研究室でもやっていることだ。だから、日本全国どこでも今すぐに開始できる。受け入れてくれる村も日本中にある。

ただ、ただの研究室合宿ではものたりない。少なくとも大学の枠を飛び出るのが真の出発点だ。インター・ユニヴァーシティである。日本のフォーマルな教育システムのちょっとだけ外にはみ出すこと、それが木匠塾の初心である。

木と匠の技を学ぶ。一夏のわずかな期間に何ができるか、などというなかれ。なにがしかが起こっているのである。何組かのカップルができた、それでもすごいことである。加子母村で大工修行を始める学生が出てきた。これだってすごい。ひとりの人生に決定的な何かが作用するのである。

(群居47号、特集「木匠塾」、特集前期、26頁、1999年3月、群居刊行委員会)



1991年から夏に岐阜県で山の中に大学の研究室が集まって、村の人と交流しながら
実際に建物や器材をつくるようになりました。

これが木匠塾です。

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蟹澤研の佐渡木匠塾はこの流れを引き継ぎ、
2006年から毎年夏休みに1~2週間ほど新潟県佐渡市に赴き、
寺社の壁の改修、民家の塀の改修、家具の製作など木造建築工事をしています。

プロジェクトはその年の御施主様の要望等によって変化しますが、
泊まり込みで共同生活を送りながら、
学生が主体となって受注→実地調査→設計→見積→施工(大工のように手刻み)→納品までを一貫して行っています。

詳しくはHPを見ていただけると幸いです。