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見学 小柏研究室

2026/02/08

書写山 圓教寺(兵庫県姫路市書写・国指定重要文化財)見学

文責:岩崎佑亮(修士2年)

 

開山: 性空上人

建立: 966年(康保3年)/ 摩尼殿再建:1933年(昭和8年)

 

【国指定重要文化財(建造物)】

・摩尼殿(2024年1月19日指定)

・大講堂

・食堂

・常行堂

・鐘楼、金剛堂、奥之院(開山堂・護法堂・護法堂拝殿)

 

書写山圓教寺は、標高371mの山内に諸堂が点在する天台宗の山岳寺院である。自然地形の傾斜や平坦部を活かした配置を特徴とし、平安時代から室町時代にかけての建築様式を今に伝えている。

 摩尼殿は、岩壁の斜面に接して建てられた「懸造」の木造建築である。1933年に再建された現在の建物は、入母屋造、本瓦葺の形式をとり、床下は束柱を貫で繋ぐことで、急勾配の地形において水平な床面を確保している。この構造は建築家・武田五一の監修による設計であり、近代における伝統建築の再解釈として、2024年に国指定重要文化財となった。

 

 

 山内の中心部には「三之堂」と称される大講堂・食堂・常行堂が、中央の広場を囲むようにコの字型に配置されている。

 

 

・大講堂:

桁行七間、梁間六間、入母屋造、本瓦葺。二重屋根の外観を持つ重層形式。組物には三手先が用いられ、深い軒を支える。

 

 

・食堂:

桁行十五間、梁間四間、切妻造、本瓦葺。日本最大の二階建ての僧坊建築。一階部分は壁の少ない開放的な空間構成となっている。

 

 

・常行堂: 桁行五間、梁間五間、寄棟造、檜皮葺。内部は中央の内陣を外陣が囲む構成をとる。正面に突き出した舞台(入母屋造)は、軒先の反り増しを強調した意匠となっており、対面する大講堂への奉納儀礼を前提とした張り出し構造をもつ。

 

 

 

 

参考文献

書写山圓教寺 公式情報 http://www.shosha.or.jp/(2026.2.6閲覧)
文化庁「文化遺産オンライン」