見学 小柏研究室
2026/03/16
金剛證寺(重要文化財・三重県伊勢市)見学
文責:吉川駿平(修士1年)
概要
建立: 慶長15年(1610)
構造形式: 桁行7間、梁間6間、寄棟造、檜皮葺、正面3間向拝つき
所在: 三重県伊勢市朝熊町548
金剛證寺は空海の創立と伝わり、伊勢志摩の境に位置する朝熊岳に伽藍を構える。本堂は、棟札から慶長15年(1610)の建築であることが知られる。形式や装飾に建築当初の姿をとどめており、桃山時代の特徴を示す。
所見
全体に朱色を基調とした色使いである。正面2間通りが外陣、後ろ4間が内陣である。内陣後方の側面には入側柱が2本ずつ立ち、中央後方には四天柱を立てて内々陣としている。内々陣には禅宗様須弥壇を置き、入母屋造の厨子が置かれている。
また、内々陣の天井は鏡天井であること、柱頂に粽があり、台輪を用いること、隅には禅宗様尾垂木を用いること、火灯窓が配されていることからも禅宗様寺院の特徴が強く表れているといえる。
参考文献
・文化財建造物保存技術協会「重要文化財金剛證寺本堂修理工事報告書」真陽社1994,12
・観光三重 https://www.kankomie.or.jp 閲覧日2026/3/7