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見学 小柏研究室

2026/02/08

ヨドコウ迎賓館(兵庫県芦屋市・国指定重要文化財)見学

文責:藏重直輝(学部4年)

 

概要

建設:大正13年(1924)

構造形式:RC造

所在:兵庫県芦屋市山手町3-10

 

ヨドコウ迎賓館は、1924年、灘の酒造家・八代目山邑太左衛門の別邸としてフランク・ロイド・ライトの設計により建設された。1974年には、大正期のRC造住宅建築として初めて国の重要文化財に指定されている。

意匠の特徴として、柱や壁には帝国ホテルと共通する幾何学模様の大谷石が、建具や欄間には植物の葉をモチーフとした緑青の飾り銅板が多用されている。和室は和洋折衷の様式となっており、各室の天井際には日本の多湿な気候を考慮した通風孔が連続して配置された。家具には、木目が目立たないマホガニー材が用いられている。

 

 

 

所見

ヨドコウ迎賓館は、ライトの設計らしく、随所に大谷石が多用されている点が特徴的である。大谷石には幾何学的な彫刻が施されており、石材以外にも方形を基調とした幾何学的なデザインが全体を貫いている。建物は4階建ての構成であるが、同階の中でも短い階段によるレベル差を設けることで、場所ごとに異なる空間の様相を生み出している。各室の通風孔は、通風という機能を果たしつつ、リズミカルな連続配置によって内外観を特徴づける重要な意匠となっている。また、家具にあえて木目の目立たないマホガニー材を使用することで、大谷石の質感や飾り銅板の装飾性をより強調する空間構成となっている点も印象的であった。

 

 

 

 

 

参考文献

「ヨドコウ迎賓館」パンフレット

株式会社ヨドコウ IR室 PRグループ 「ヨドコウ迎賓館 ホームページ」 閲覧日2026年2月6日

https://www.yodoko-geihinkan.jp/about/