見学 小柏研究室

2026/03/16

専修寺(三重県津市・国宝)見学  

 

文責:吉川駿平(修士1年)

 

概要

・御影堂

建設: 寛文6年(1666)

構造形式: 桁行9間、梁間9間、入母屋造、本瓦葺、向拝3間

 

・如来堂

建設: 延享5年(1748)落成

構造形式:桁行5間、梁間4間、入母屋造、裳階付き、唐破風向拝3間

 

 

所見

御影堂は9間堂の大建築である。様式は和様を基調としているが粽や台輪など禅宗様の要素が取り入れられる折衷様形式だと考えられる。後方に3間の内々陣とその左右の余間を含む内陣を置き、その前面の梁行2間を中陣とする真宗仏堂の特徴が見られる。外陣も中陣の前面に2間の奥行きで設けられる。柱配置は7間間隔である。

しかし、通常の真宗仏堂は外陣を広く設けるのが通例の間取りであるのに対し、御影堂は奥行きが浅い。一般の真宗本堂との外陣が本堂の半分またはそれ以上を占めるのに対して、御影堂は1/3程度にとどまるところが平面構成の相違として確認できた。このような相違が見られるのは内陣と外陣で柱間寸法が異なることが原因として挙げられる。柱間寸法の狭さは内陣や余間の格式を高めるためのもので本願寺系の真宗本堂に倣ったためだとされている。御影堂は一般的な真宗本堂とは異なる空間構成をとっていることが分かった。

 

 

 

一方、如来堂は詰組を施すなど禅宗仏堂の外観で一重裳階つきである。しかし内部は真宗仏堂の様式であり、御影堂とは違って一般的な平面構成と等しい。柱配置は建物前面が5間なのに対し、背面は3間間隔である。

 

 

 

 

参考文献

・真宗高田派本山専修寺「専修寺御影堂・如来堂調査報告書」専修寺御影堂・如来堂調査委員会

・京都新聞https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/36374 閲覧日2026/3/7