見学 小柏研究室

2025/05/19

熱海城(静岡県熱海市)見学 その1

文責:金原 秀汰 (学部4年)

 

熱海城

 

・概要

所在地  静岡県熱海市熱海1993

建設年  1959年(昭和34年)

構造   鉄筋コンクリート造

 

熱海城天守閣の建築様式は日本の築城建築が発展の頂点に達した桃山時代、慶長初期の様式にのっとった外装5層、内部9階の高層建築。熱海城は海抜120mに位置し、名勝地錦ヶ浦を脚下に控えた天与の要塞地にあり、築城には最適の地とされている。頂上にある江天守閣からは熱海市街、初島、大島、相模灘を一望できる。江戸時代の展示や展望台、足湯、ゲームセンターなどを備え、観光施設としての側面が大きい。

 

 

・所見

 

高低差のある高台に面しており、正面入り口の背後には石垣が高く積み上げられている。石垣部分に値する地下階には遊技場が設けられ、鉄筋コンクリート造による大空間を利用した設計になっている。

 

 

土台部分に土を詰めた瓦を敷き、その上に熨斗瓦を4層設置し、熨斗瓦の上に冠瓦を乗せ、棟の端には鬼瓦を設置して、漆喰で固められている。また、天守閣にはコンクリート彫刻家の浅野祥雲が一年かけて製作した金鯱がそびえている。
雄の高さは約3m、雌の高さは2.9mであり、そろって日本一を誇り重量は750kgになる。

意匠面には伝統技術を応用しつつ、現代的な内部構造や活用方法を併せ持ったハイブリッドな建築だといえる。

 

 

参考文献

熱海城 https://atamijyo.com/about  閲覧日2025年4月25日