見学 小柏研究室
2024/05/27
Visit Matsue Castle (Matsue City, Shimane Prefecture, National Treasure)
文責:吉川駿平(学部4年)
概要
築城:慶長16年(1611)
城主:堀尾氏、京極氏、松平氏
構造形式:四重五階、地下一階付
所在:島根県松江市殿町1-5
歴史
関ヶ原の戦いでの戦功で堀尾氏が出雲隠岐に移封され、広瀬に築かれていた月山富田城に入城するも、統治の勝手が悪く城地移転が計画された。その後松江の地の湖畔に城地が選定され、1611年に築城された。
松江城は全国に12城しか残っていない現存天守の1つである。現存天守は江戸時代かそれ以前に建てられた現代まで保存されている天守のことであり、松江城天守は近世城郭最盛期を代表する天守として2015年に国宝に指定される。
所見
松江城は別名「千鳥城」と呼ばれ、それは千鳥が羽を広げたような入母屋破風が東西南北の四方に乗っているためである。しかし近年の調査で、正保城絵図に描かれた天守に現存する天守にない破風が描かれていたり、天守に破風がつけられていたとされる貫跡が見つかったりしたことから、「千鳥破風」という装飾が名前の由来になった可能性が出てきている。そのため現存する松江城は、築城当初の姿より破風の装飾が少なくなり、格式が下がってしまったと考えられる。
参考文献
・国宝松江城HP https://www.matsue-castle.jp/
・第54回 初期松江城天守と千鳥破風(下記はダウンロードリンクです)
https://www.city.matsue.lg.jp/material/files/group/34/column54.pdf