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見学 小柏研究室

2026/02/04

瑞巌寺(宮城県松島町・国宝)見学

文責:吉川駿平(修士1年)

 

概要

建立:慶長14年(1609)

構造形式:桁行13間、梁間右側面間9間、左側面8間、入母屋造、本瓦葺き

所在:宮城県宮城郡松島町松島町内91

 

本堂は6間取りの平面である。中央の「孔雀の間」は板敷に周囲に畳を並べ、奥に仏壇を備えた「仏間」を置く。左手には30畳の「文王の間」を設け、その奥に「上段の間」を配し、上段の間の左手奥に6畳の「上々段の間」をつける。

 右手には30畳の「鷹の間」、その奥に12畳の「羅漢の間」、18畳の「墨絵の間」、右手前方に12畳の「松の間」、後方に8畳の「菊の間」を並べている。玄関は本堂の正面左手隅に取り付く。

写真1 平面図

 

写真2 全景

 

 

所見

本堂、庫裏、御成玄関からなっている。本堂は書院造で入母屋造、本瓦葺の巨大な屋根を有する。南、北、東の三方に縁を配し、6間取りの平面である。各間は天井が高く、有壁が設けられている。「孔雀の間」の天井仕様は二重折り上げ小組格天井である。格天井は日本建築において格式が高い天井様式のひとつであり、位の高い人が使う空間の象徴である。また、上段の間の奥、上々段の間は上座よりも高い位置にあり、格式高い空間であることが確認できた。内部の彫刻、彩色、金具、襖絵には煌びやかな桃山建築の世界が表現されている。

八双金物には入八双と出八双の種類がある。いずれも木造門扉や板戸に取り付ける伝統的な装飾・補強用金具である。

 

写真3 本堂孔雀の間

 

写真4 八双金物

 

 

 

参考文献

文化財建造物保存協会『瑞巌寺本堂ほか7棟保存修理工事報告書』明新社2018,3