見学 小柏研究室
2025/02/23
松山城(愛媛県松山市・重要文化財)見学
文責:吉川駿平(学部4年)
概要
築城:慶長7年(1602)
城主:加藤嘉明
所在:愛媛県松山市堀之内町
重要文化財指定日:1935/5/13
構造形式:三重三階天守地下 1 階本瓦葺
松山城は加藤嘉明が 1602 年に標高 132m の勝山山頂に築城された。現存 12 天守のひとつであり、本丸を山頂に配し、二の丸、三の丸を有する。1635 年、松平家が藩主に任ぜられ、五層六階だった天守は三層三階地下 1 階に改築された。9 代藩主松平定国の代、1784 年に落雷で天守が焼失し、再建に着手されたのは 1848 年であり、1852 年に建物の再建が完了した。
所見
松山城の天守は関ヶ原の戦い以降に作られるようになった層塔型天守であり、同じ形を積み上げた構造をしている。3 層 3 階地下 1 階の天守に、小天守や櫓をつなげた連立式となっている。櫓の数が多いのが印象的で、山城であることからも防御を重視した城郭建築であることが確認できた。本丸だけで22棟の櫓を持つ。天守は狭間や格子窓の備えの他、床の間や天井を張る居室化が進んでおり、居住性の高さが伺えた。
参考文献
松山市『重要文化財松山城天守外十五棟修理工事報告書』(真陽社,1969.8)
四国・愛媛の松山城 https://www.matsuyamajo.jp/discover/tenshu.html(閲覧日2025/2/14)