見学 小柏研究室

2026/04/05

Visit Kumano Shrine (Koshu City, Yamanashi Prefecture, an important cultural property)

文責:岩崎佑亮(修士2年)

 

熊野神社本殿・拝殿(重要文化財)

所在地:山梨県甲州市塩山熊野
文化財指定:国指定重要文化財(建造物)
指定年月日:1949年2月18日
本殿形式:一間社隅木入春日造、檜皮葺
拝殿形式:桁行5間、梁間3間、入母屋造、茅葺

 

熊野神社は、甲州市塩山熊野に鎮座する古社であり、本殿と拝殿がともに国の重要文化財に指定されている。現本殿は第一殿から第六殿まで東西に並列して建ち、そのうち三棟は江戸時代の再建、一棟は改修を受け、残る二棟が重要文化財指定の対象となっている。これらは文保2年(1318)建立とされ、形式は一間社隅木入春日造、檜皮葺である。紀州熊野神社の古制を残す証左であり、熊野造の社殿形式の一例として建築史上の意義が大きい。

 

 

拝殿は本殿の一段下に位置し、桁行5間、梁間3間の入母屋造、茅葺からなる。建立は天文18年(1549)とされ、全開口部に建具を入れない開放的な構成をもつ。拝殿は参拝者を受け入れる礼拝空間としての性格を表しており、中世神社拝殿の遺構としても貴重である。

 

 

 

 

参考文献
文化庁「国指定文化財等データベース」(2026年3月12日閲覧)
山梨県「山梨の文化財ガイド 熊野神社本殿」(2026年3月12日閲覧)
山梨県「山梨の文化財ガイド 熊野神社拝殿」(2026年3月12日閲覧)