小柏研究室

2022/01/24

絵図の実地調査・歓喜院聖天堂見学

本年度も引き続き、絵図や指図の史料調査を継続しています。
現在、ようやく折り返し地点といった所でしょうか。

史料を広げるたびに面白い発見があります。
史料の点数が多いので、まとめ作業も労力が必要ですね。

史料調査を行なっているすぐそばに国宝・歓喜院聖天堂があるので、久しぶりに見学に行きました。
(下写真・サムネイル参照)
地元の方からも愛される、壮麗な建造物です。

最新の文化庁の答申(2021.11)でも、霧島神宮本殿・幣殿・拝殿(鹿児島県霧島市)が国宝指定されるなど、建築装飾で彩られた建造物の評価がさらに高まっていますね。

2012年の修理工事直後の写真と、2022年の写真を比較してみました。ちょうど10年目の状態です。

南西面の外部塗装は、やや落ち着いてきた印象です。紫外線劣化する面の塗装は、文化財建造物にとって大きな課題になります。
(写真は全て小柏撮影)