実験を通じて研究室の仲間や他大の学生,企業の研究者と深い繋がりができます。

1.  部分骨組あるいは部材(柱,梁,パイルキャップ,柱梁接合部,杭)を対象とした実験
    どのように壊れるのか?
   部材の強度はどれくらいか?
    壊れるときの変形やひび割れ幅はどのくらいか?
    → 実験によって現象を把握し,そうなる理由や破壊のメカニズムを考察する。

   → 部材の性能評価法および耐震設計法の構築を目指す。

2. 部材の有限要素解析

   目には見えない力の流れを把握して,力の伝達機構を理解する。

3. 建物の地震応答解析
   どのように揺れて,どこが壊れるのか?

4. 実際の地震で被災した建物の調査・分析・解析

    どのようにして,どこが壊れたのか?
    また,どうすれば壊れなかったか?
    耐震診断や地震応答解析/既存建物の耐震補強
    → 地震からの教訓を学び,耐震設計の考え方をさらに向上させる。

このほかに最近では以下のようなソフト的な課題も掲げています。

5. 鉄筋コンクリート構造の歴史や日本の耐震構造の歩み

  19世紀後半から20世紀初頭のRC建物はどのように構造設計されたのか。
  J. Conder (コンドル)は日本での耐震設計をどのように考え,広めたのか。
   様々な規準や基準,指針類がどのようにできたのか。その時の社会的な背景はどうだったか。

   海外の基準・規準との比較。

6. 鉄筋コンクリート各種実験方法の発展史
  せん断強度式,付着強度式など設計式がどのような実験方法から,うまれてきたのか。
  海外との違いはどうなっているのか。