見学 小柏研究室

2024/08/16

Visit Kintaikyo Bridge (Iwakuni City, Yamaguchi Prefecture, a nationally designated place of scenic beauty)

文責:綾井凜(学部4年)

 

概要

 錦帯橋は錦川に架けられており、三代目岩国藩主、吉川広嘉によって延宝元(1673)年に建設された。この橋はすぐに流出したが、翌年再建された錦帯橋は昭和25(1950)年のキジア台風によって流出するまでの276年間、架替や改良を繰り返しながら錦川の両岸を繋いできた。

 現在の錦帯橋は平成13(2001)年の架替時に建設されたものである。

 

所見

 錦帯橋は5連の木造の橋が連なっており、中央の3連は迫持式と呼ばれるアーチ形式、両端の2連は桁橋構造である。一つの橋に使われている橋板は約110枚で、厚さは最初の板が10.5cm、2枚目が9.5cm、そして頂部は7.5cmと頂部に近づくにつれて厚みがなくなっている。この橋板で構成されたアーチ橋を実際に歩いてみると想像より急勾配だった。橋を外から見ると、緩やかな曲線を描いており、周辺の山々と一体的になっていると感じた。

 

 橋を下から見上げると、鞍木、助木、振止から成る幾何学的な構造が目に入った。これらは構造部材を補強し、橋を渡る際の揺れを低減する役割を持っている。実際に歩くとわずかながら揺れを感じた。

 

 

 

参考文献

・[錦帯橋]岩国市公式ホームページ、https://kintaikyo.iwakuni-city.net/history/named.html(2024年8月14日閲覧)

・錦帯橋世界文化遺産専門委員会、「究極の名橋 錦帯橋」、岩国市錦帯橋世界遺産推進室、平成25年3月