見学 小柏研究室
2024/08/26
Visit the main hall of Izumo Taisha Shrine (Izumo City, Shimane Prefecture, a national treasure)
文責:辻瑞季(修士2年)
〇出雲大社の概要
島根県出雲市に所在する出雲大社は「古事記」、「日本書紀」、「出雲国風土記」など奈良時代に編纂された史書に記載されており、主祭神は大国主大神で、その起源は神代にまで遡る。御本殿は大社造を代表する建物として昭和27年(1952)3月29日付で国宝に、ほかの二一棟と一基も重要文化財に指定されている。現時点で出雲大社境内にて確認されている最も古い遺構は、足門前で見つかった本殿遺構で、3本束ねの巨大柱を用いる特異な建物であり、炭素測定や年輪年代学により宝治2年(1248)造営の本殿と推定されている。
〇建築的特徴
大社造、檜皮葺 桁行2間、梁間2間、一重、切妻造、妻入り
〇所見
参道である松の並木から荘厳な雰囲気が漂い、圧倒された。歴史のある神社として、伊勢神宮も知られるが、伊勢神宮では正宮の周りを木々が並び、閉ざされた印象を受けた一方で、出雲大社本殿では空が綺麗に見え、開かれた印象を受けた。御本殿は聖域で入ることができないため、1番近くで拝むことのできる背面に周り拝んだが、想像していたよりも大きく圧倒された。また、御本殿の背面には、因幡のしろうさぎの石像が建てられており、お参りしている姿が可愛かった。
今回は、一の鳥居から順番にくぐらずにお詣りしてしまったため、また機会をつくり訪れたいとおもう。
参考文献
文化財建造物保存技術協会『国宝重要文化財出雲大社本殿ほか二十二棟保存修理工事報告書』(2018年3月)
出雲大社HP(2024年8月25日閲覧)