見学 小柏研究室

2026/08/10

Visit the Tokyo Metropolitan Teien Art Museum (Minato Ward, Tokyo, a nationally designated important cultural property)

文責:宗形優輝(学部4年)

 

東京都庭園美術館 見学

所在地:東京都港区白金台5-21-9

 

概要

東京都庭園美術館は、東京都港区白金台に位置する美術館であり、旧朝香宮邸を保存・公開するとともに、美術作品の展示を行っている。旧朝香宮邸は、朝香宮鳩彦王夫妻の邸宅として昭和8年(1933年)に完成した建築であり、日本を代表するアール・デコ様式の建築として高く評価され、現在は国の重要文化財に指定されている。設計は宮内省内匠寮が担当し、内装にはフランスの装飾芸術家アンリ・ラパンやガラス工芸家ルネ・ラリックらが携わるなど、当時のヨーロッパの最新デザインが積極的に取り入れられた。

 

邸宅を囲む庭園は、芝庭、日本庭園、西洋庭園から構成されており、それぞれ異なる景観を楽しむことができる。日本庭園は、池泉回遊式庭園を基調とし、茶室や四季折々の植栽が配置されるなど、日本の伝統的な庭園文化を感じられる空間となっている。一方、西洋庭園には幾何学的なデザインや芝生広場が設けられ、建物のアール・デコ建築との調和が図られている。このように、東京都庭園美術館は近代建築と多様な庭園が一体となった貴重な文化遺産として高い価値を有している。

 

 

 

 

所見

見学したなかで最も印象的だったのは、日本庭園内にある茶室「光華」である。この茶室は、昭和11年(1936年)に茶人・中川砂村の設計によって建てられたもので、重要文化財に指定されている。茶室は、小間・広間・立礼席の三席から構成されていることが特徴である。室内は全体的に明るく開放的な造りとなっており、床の間の脇の壁に開口部を設けるほか、南側には大きなガラス窓を設置して庭園の眺望を取り入れるなど、空間を広く感じさせる工夫が施されていた。また、天井を高く設計し、入口付近には椅子とテーブルを備えた立礼席を設けるなど、西洋建築の要素も取り入れられていることがうかがえた。このように、伝統的な茶室の形式を踏まえながらも、近代的で開放的な空間を実現している点が素晴らしく感じられた。

 

 

 

 

 

参考文献

東京都庭園美術館ホームページ  https://www.teien-art-museum.ne.jp/